そこに立っていたのは、烈だった。

「れっ烈!?ど…どしたの?」

「今空いてる?」

「なっなんでっ…。」

「話がある。」

はっ話…。

何の話だろう。

もしかして…告白するってばれた!?

あーまだ手紙渡してもらってないのに。

告白してもないのに失恋なんて…。

悲しすぎる。

「場所…変えようか。」

「うん。」

烈と私は人が全然居ない図書室に行った。


「あの…。話って?」

ほとんど分かってるのに聞きたい。

振られるって初めて。

告白したのも初めて。

まだしてないんだけどね…。

「あんずっ。」

「はっはい!」

「僕が…合格出来たら…つ…付き合ってください。」

「っええ?」

まさかの展開だった。

「明日受検で…。卒業式に結果が出るんだ。だから…。」

「もしかして…。私が告るの…知ってる?」

「?知らないよ?って…。

僕に告る…?」

「あ…うん。

今日、渓と緒羽に渡してもらおうと思ってたんだ。

手紙。」

「そ…そうなんだ。」

こんな展開あり得ない!!

告白する前に告られるなんて。

漫画の世界みたい…。

どうしよう…。

嬉しすぎる!

「烈!」

「!?」

「私も烈が好き!!

頑張ってね!」

烈は顔をほころばせて、笑った。