ゴトンゴトトン… 列車の揺れに体がつられて動く。 あたしはそっと窓から外を眺めた。 夜空に輝いているはずの星たちは、街の灯に隠されてしまっていた。 そっと目を閉じると、あたしの瞼の裏に一つの記憶が蘇る。 あれは忘れもしない、中1の夏休み。