でも、あたしにはそれで十分だった。 もしかしたら、これは神様があたしにくれたたったひとつの答えなのかもしれない。 こんなバカバカしい暮らしから逃れる方法を、教えてくれたのかもしれない。 最後のお味噌汁を喉に流し、あたしは席を立った。 キッチンに皿を返してから、自室に戻る。