「別に。楽しめたんならそれでいい。」 そう言うと、三枝くんはまた歩き出す。あたしはその後を追うように歩く。 やがてホテルにつくと部屋に戻り、あたしは歯磨きを、三枝くんはベッドに寝っ転がってテレビを見始めた。 「…。」 無言の空気。 テレビの音だけが異常に大きく感じる。