「ごめんなさいね。」
「へ?」

いきなり声をかけられてあたしは変な声を出してしまった。

「彼氏さんでしょ?ごめんなさいね、あたしが隣をとっちゃって。」

「いえそんなんじゃ…」
「でも、優しい彼氏さんを持っていていいですね。」
ふふっと優しく微笑まれて、あたしは何も言えなくなってしまった。