LIFEー世界でたった一つのものー


「…本当に手、出さないでよ?」
「出さないって。」

三枝くんはもう一度ベッドに腰掛けると、そのままゴロンと仰向けになる。

「なんかさ、こうしてると…死ぬの、嘘みたいだな。」
「そう。」

そっけなく返しつつ、あたしは自分のかばんを近くの机に置く。