「親に見捨てられて先生たちにも見捨てられて…そんな環境で過ごしてたわけだし、そんな感情に浸ることもなかったから。」 「ふぅん。」 そしてしばらく二人の間に沈黙が続いた。 どこに行くかもわからずあたしたちはただ歩き続けた。 なんとなく、進む方へ歩いていた。