LIFEー世界でたった一つのものー


「そうだな。」

そう言うと、彼は引き戻してきて、あたしの前に来た。


「じゃあ最後の時までのお友達ってことで。俺、三枝智樹。高2。よろしくな。」

彼がにっと、歯を見せて微笑んだ。
「…あたしは…野田奈瑠美。高2。」

「タメだったのか。てっきり年下かと思った。」