あたしはその背中をじっと見つめていた。 初めての感情だった。 ドキドキするわけでもキュンとするわけでもない。 恋でないのは確かだが、自分のことをあんなふうに見てきた人なんて今までいなかった。 そして、あたしは自然と言葉を発していた。