「別に興味な…」 そう断ろうとしたあたしの言葉を遮って彼がいう。 「俺が疫病神だから。」 「疫病神…?」 「ああ。」 どういうことなのか聞こうとしてはっとする。あたし今、またペースに飲まれてた。 でもあたしの気持ちとは裏腹に、彼は続けた。 「俺の近くにいた人はみんな、不幸になる。」