黙りこんで顔を背けたあたしを見て、彼はまた黙った。 そして再び歩き出す。また無言の空気だ。 だって、何言えばよかったの? 人は一人で生きていけない?あたしは今までずっと一人だった。 なのに、生きていけないなんて言われたくない。現にあたしは今生きているのに。