「さっきのおばあさん。知り合いじゃないんでしょ?他人ならほっとけばいいのに…。」 「そうかな。」 彼はそう言って歩き続ける。 「だって、助けたからって何になるんです?意味無いですよね。他人なんてみんな信じられないのに。」 彼は何も言わずにあたしの方を見て、立ち止まる。