LIFEー世界でたった一つのものー


「…あの人、何もなければいいな。」

その言葉にあたしは彼の顔を見た。

彼は真っ直ぐ前を見たままだ。
「そうですね。」

「ありがとな。」
「え?」
彼があたしを見てふっと微笑んだ。