その横にはオロオロとおじいさんがおばあさんの様子を見ていた。 どうやら旦那さんのようだ。 「か、和子はどうなるんですか…」 心配そうに言うおじいさんに、彼は笑いかけた。 「大したことはないと思いますよ。咳き込んで、少し焦っただけでしょう。一応病院には行くようにこちらで用意しましたから。」