「早くしろ!」 あたしは彼のその声にはっとして慌ててスマホで電話をかけた。 無事救急車を呼んで、あたしも彼の方へ駆け寄る。 「ばあちゃん、大丈夫だ。もうすぐ救急車くっからな!」 彼が優しくおばあさんに声をかけている。 おばあさんはホッとした表情でこくこく頷く。