「先生は


『コダマちゃんは
ダンスだけに通えば大丈夫だから。


光ちゃんは
やはり
いろんな指導が必要だね。


僕に任せてくれるかな?』


と聞いた。


私は黙って頷くしかなかった。


それで、
週に2回、
スタジオに通って
夕方
他の生徒さんのレッスンが終わった後、
マンツーマンでエクササイズと
ダイエットの指導を受ける事に決まった。


私は両親に


『エアロビクスを習いに行く』


と言って許可と
月謝を払ってもらう事に
何とか成功したの。



レッスンが何故、
マンツーマンかと言うと、
みんなと一緒は嫌だったから。


タプンタプンの体で、
ドスンドスン踊る姿を
あんまり他人に見られたくないし。


痩せてきたら、
夕方のみんなとのレッスンに混ざる約束で、
さあ、
開始」





「うーん。
イケメンインストラクターは
やはり大切なモチベーションね」


私が茶化すと、
光ちゃんは
少し
むっ
としました。


「はなから諦めてたよ。
あんなにかっこいい人が、
私なんか相手にする訳ないもの」