静かに生きるためにこんな地味に生活しているのに、彼はどんどんあたしが守ってきた世界を崩していく。

暇つぶしだかなんだか知らないけど、上沢さんにこれ以上かき乱されるのはまっぴらだ。



パソコンを開いて、メールをチェックしている間に浜野さんたちが戻ってきて、明らかに感じる敵意の視線。


あーめんどくさ。


頭の中に邪念が浮かんだけど、今は新企画プロジェクトだってある。
これはこれで結構楽しいし、できるなら力を入れたい。


そう思いながら、その視線にはあえて気づかないふりをして、仕事に集中した。