「冷たい。触れないで」
「お前……」
すぐにあたしがくるまっている毛布の中に侵入してきて、
ぴとっと触れた肌は、氷のように冷たい。
せっかくあったまったのに、これじゃあまた寒くなる。
「いいじゃん。
また熱いことすれば」
「……」
すっと肌を撫でまわし、刺激を与えてくる。
このまま放っておけば、本当にまたされる勢いだ。
「あたしの体、そんな安くないから」
「ふっ……そうかもな」
パシッと手を叩いたけど、
言葉に肯定しながらすでに上にまたがっている。
「で?本当になんなわけ?お前」
「何が?」
「ただの地味女と思ってれば、全然違うじゃん」
「……」
せっかく話を逸らしたのに、また戻された。

