中学生という、血気盛んな時期で
俺にとってセックスというその行為は、
ただの快感なものでしかなかった。


いつしか、言いなりだったはずの保健室の先生は、俺の言いなりになっていて……。


付き合っているわけではない。
ただお互いの性欲を満たすだけの存在。



だけどある日、それが学校にバレた。



先生は学校を退職し、
公立中学の俺が退学などという処罰を受けるわけない。


幸いなことに、成績が優秀だったことから、なんの処罰も受けることはなく
そのまま中学校生活を過ごした。


周りから見られる奇異の目。

今まで尊敬の目で見られていたはずなのに、汚いものを見ているかのような視線を送ってくる。



苦痛というより
やりづらい。

何をするにも、人から一瞬の沈黙を浴びてからで、
物事がはかどらないことにイライラした。



だからその時学んだ。



自分の生活する環境では、問題を起こしてはいけない。