「―――っ!?」


グイと腕を引かれ
揺らぐ視線。

状況が分かった時には、すぐ目の前に健太の顔があって……



「…っ……」



無理やり重ねられる唇。

途端に襲い掛かるフラッシュ。


ドンと体を押して、唇を離すとすぐに車のドアを開けた。


「ってぇ……」

「最低っ……。
 アンタ、何も変わってないじゃんっ!!」


言葉を投げ捨てて、思いきり車のドアを閉めた。