「いいやん、絵里奈のママ面白いやん」

「いややで、学校からマンション帰ったら 部屋模様替えされてんねんで」

「ほんでピンクになってんねんな?(笑)」

「ばかにしてるやろー」

「してへんって(笑)うらやまーやんか」

「あのなぁ、茜んちならピンクもきっと似合うよ。あたしの部屋の壁打ちっぱなしやで? コンクリにピンクの似合わんこと!」

「ぎゃははっ(笑)」

「笑うなやー」

「ふぅー。ごめんやで、わざとちゃうねん(笑)」

「でも笑うしかないわな」

「あ、CD終わった。そろそろ寝よか」

「せやな」

「絵里奈あたしの部屋で寝ていいで。あたし かあさんのベッドで寝るし」

「ありがとう。あ、あたし持って行くで」

「いいよ、先に歯ぁ磨いてきなや」

「ありがとう、お先 歯 磨かせていただきますー(笑)」

「どうぞー(笑)」

返事をしながらポットとカップを流しまで持って行き、洗い終わる頃に絵里奈は『おやすみー』っと私の部屋に入って行った。

私も歯を磨いて母のベッドに入った。
(そういえば夕方見た人ってやっぱ担任やったんかなー)なんて考えていると、いつの間にか眠ってしまっていた。

次に目を覚ましたのは
絵里奈の悲鳴が聞こえてからだった。