『…お母さん?』
『…何?』

『まだ夜なの?』
『…そうよ。気分はどう?』

『…なんだか すごく怖いよ』
『どうして?』

『だって、体はきついし、真っ暗だし。それに、すごく寒いよ』
『大丈夫よ。お母さんがずっとそばにいる』

『本当に?』
『本当よ。約束するわ。だから少し眠りなさい』

『少しって?』
『…ほんの少しよ。次に目が覚めたときには元気になってるわ』

『絶対?』
『ええ。絶対』

『じゃあ おやすみなさい。また明日ね』
『…ええ、おやすみ…』