ずっとふわふわした状態でやっと授業を終えて、
あとは部活だけ、って時に。
部活の服に着替えて、体育館に向かうと、
「ねぇ、凛果、聞いて聞いて聞いて聞いて!」
「あ、みなみ、どうしたんー?」
すでに着替え終わり、バッシュを履いていたみなみが駆け寄ってきた。
「あのヒトのことなんだけど…」
「は?あのヒト?誰?」
「この前話したじゃん!練習試合のとき、……好きな人がいるって。」
「?ああ!!あの、強豪校のキャプテンの!」
「そう!……で、ね、付き合うことになったの!」
「え?」
声を潜めて、
だけど嬉しそうに、
幸せそうに、言い切った。
