―――前島凜果、14歳。



思い込んだら一直線、



バスケが大好きな中学二年生だ。



毎日毎日、


バスケのことしか頭になくて。


でも、
世間一般ではレベルの高いと言われる女子中に入学したから、もちろん勉強だってしなきゃいけない。



バスケと勉強。



この二つに私のこれからの全
てを捧げていくつもりだった……―。



そう、



朋美のいう「好きな人」?
「気になる人」?



そんなものとは無縁の生活を送ってたんだ……。



そう、私を変えた、あの出会いまでは……。