悔しい。





それしか出てこない。





じわじわと目に涙が溜まっていくのが分かる。






「・・・っ・・・しつれい・・・します・・・‼︎」






相田に涙を見られたくなくて。






私は職員室を飛び出した。





必死に走って。人通りの少ない、と言うか人がいない倉庫裏に行った。







誰も来ないから私の涙は崩壊状態。







「・・・くそぉ・・・っ」






悔しい。相田のせいで、泣いていることが、堪らなく悔しい。





頭がぼぅっとして、ふと空を見上げた。






涙に染まった空。中学生の頃いつも見ていた・・・






そんな空に影がさした。





誰の影かはすぐ分かる。




立花だ。






「お前もうちょっと見つけやすい場所にいろ」




捜したぞ。





その声はいつにもなく優しくて。






「なんでぇ・・・」





私の涙をとまらなくさせた。