小学校低学年の間はその事をただ悲しむだけだったけど、高学年に入ると気づいた。私は愛されない子供だ、と。




____違う。





愛されていないことはずっと前から知っていた。




低学年の頃の私はお母さん達は私の事を“嫌い”だと思っていた。だから、愛されていないとは違った。





他人にしてみれば、愛さないと嫌いは一緒かもしれないけど、その頃の私には大きく違った。




『なんで?結希は悪いことしてないのにお母さん怒るの?』




小1の頃の私の口癖。




入学したてで、望美と一緒に学校に行っていた。望美と私はその頃既に仲が悪くて。よく望美に喧嘩を売られた。





いつもいつも、望美はお母さんにすがりついて、怒られたのは私だった。





いつだって、私は両親に愛されなかった
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