「うっそぉ・・・アイツがぁ?」

ププっと吹き出した私に伊織は丁寧に説明してくれた。


「結構かっこいいじゃない?それに文武両道らしいし、あんた以外の女子にケンカ売らないからねえ。」


「まあ顔は悪くないからねー。私は絶対好きになんないけど。」


「あっそ。まあそんなことよりー。」


内心ぎくっとする。出会って約1ヶ月、

友達になってから、約3週間、コイツは
自分の情報に金額をつける。というか、
何かを買わせる。そんなに高いものじゃないが。

「ジュース買ってきてくんない?コーヒーミルクね。あんたの奢りで。」


やっぱり…



「ハイハイちょっと待ってな‼︎」