朝御飯の時、そして電車の中で。


「もう色々しんどい・・・」


昼休み、私は色々疲れていた。


特に、天敵。大嫌いなアイツのせいで。



「結希って立花嫌いなのー?」


弁当を食べながら、伊織が私に聞いてくる。


嫌いに…


「嫌いに決まってるでしょ。あんなヤツ」


いっつも意地悪だし、ひどいことばっか言うし。それに向こうも私の事嫌いだと思うよ。


そう続けると、伊織はクスクス笑った。


「あんたってコドモよね〜でもしゃあないか。アイツもあんたにキツイし。」


「でしょー?なんで私にあんなにきついのよねぇ。あんな目の敵にしなくても。ってコドモつったか今私に⁈私がコドモじゃなくてあいつが性格悪いだけなの‼︎」


立花をボロクソに言う私に、伊織は1度だけ真剣な顔をして、1つだけ忠告した。


「でもそれ、私以外の子に言っちゃダメよ。あいつもててるんだから。」