「おはよー」
読んでいた本から顔をあげて、私に話かけてきたのは友達の水野伊織だ。
「おはよう。今日は何読んでんの?」
「ひかりのはな。平安時代の話。面白いわよ〜。読み終わったら貸したげる」
「ありがと」
本を閉じた伊織とたわいのない話をする。
そして、次の駅から一緒に行く友達は、私にとってトモダチとも天敵とも言えるヤツだ。
「おはよー。月城ぉ頼んでた本持ってきてくれた?」
「うん。ちゃんと持って来たよ。」
『月城』こと月城圭太は天敵ではない。
天敵なのは、月城の友達の、
「おい。お前、俺に挨拶のひとつもしないのか?」
このクソ生意気な口調の立花光だ。
じとっと私に睨まれていることに気づいたのか立花はこちらをチラッと見た。
そして鼻でふっと笑い、
「ああ。無理だったな。脳味噌スッカスカのお前にそんなこと言っても」
むかっとくる言葉。
私そこまで馬鹿じゃないんだけど。
読んでいた本から顔をあげて、私に話かけてきたのは友達の水野伊織だ。
「おはよう。今日は何読んでんの?」
「ひかりのはな。平安時代の話。面白いわよ〜。読み終わったら貸したげる」
「ありがと」
本を閉じた伊織とたわいのない話をする。
そして、次の駅から一緒に行く友達は、私にとってトモダチとも天敵とも言えるヤツだ。
「おはよー。月城ぉ頼んでた本持ってきてくれた?」
「うん。ちゃんと持って来たよ。」
『月城』こと月城圭太は天敵ではない。
天敵なのは、月城の友達の、
「おい。お前、俺に挨拶のひとつもしないのか?」
このクソ生意気な口調の立花光だ。
じとっと私に睨まれていることに気づいたのか立花はこちらをチラッと見た。
そして鼻でふっと笑い、
「ああ。無理だったな。脳味噌スッカスカのお前にそんなこと言っても」
むかっとくる言葉。
私そこまで馬鹿じゃないんだけど。

