**** 二条城近辺で土方が目にしたものは、あまりに悲惨なものだった。 ひんやりと冷えた粉雪が、彼の頬を優しく撫でる。 土方の目線の先には、目を見開いたまま横たわる、 浅葱色の羽織を着た隊士たちだった。 吐きだした吐息が、白くなって消える。 しかし、隊士たちの口から白い吐息は少したりとも洩れていない。 突きつけられた現実に、土方は柄にもなく眼球を熱くさせた。