赤糸~新撰組の飼いがらす~




「おら、もっと足を踏ん張りやがれ。そんなんだと、あっという間に腹を切り裂かれて終わるぞ」


「あああああああああ!!」



唐突にからすの力が強くなったかと思うと、
あり得ないほどの力で腹をまた蹴りあげられる。


そしてぶんぶんと刀を振りまわし、
「うわああああ!」としきりに喚きだす。


見ていて、とても痛々しかった。

苦しそうだった。


しかし、また唐突に動きがぴたりと止む。

彼女の動きは、全てが全て、急すぎた。



そして、ゆっくりと視線を土方に移したかと思うと…、




「女は……汚いか?」



からすは――…泣いていた。