赤糸~新撰組の飼いがらす~




「女だからなんだよ。何が悪ぃんだってんだ」



地を這うような低い声が頭上から聞こえ、土方の鼓膜を直接叩く。



女とは思えない口調。声。


土方が関係を持ってきた女とは、とても違っていた。



稀に隊士たちとの付き合いで島原に通うこともあるため、尚更だ。



しかし。しかしだ。


気づかれないように、ひっそりと女の様子を窺う。