赤糸~新撰組の飼いがらす~




「――来ますよ」


総司が言う。




土方も、目線の先の、暗闇に包まれる一本道に目を凝らす。


何も見えない。

今にも自分を吸い込んでしまいそうな闇が続いているだけだ。




しかし、総司の言う『あの子』は、しばらくして姿を現した。