赤糸~新撰組の飼いがらす~




背後に立ちすくむ隊士の、息を呑む気配がした。



食い入るように、飛んできたものを見つめてしまう。


初めはただの塊にしか見えなかったが、徐々に目も慣れてきた。


そして姿を現した『それ』。



落ち着いてきた砂煙の中から現れたのは――…




「総司!?」



一番組組長、沖田総司だった。