「…嘉子!あなたまだ14歳なんだよ!?
結婚なんて早すぎ!!」


「えぇ!?お母さん!?」




嘉子がこんなにも結婚情報誌を広げて、あのはにかんだ顔。




嘉子は中学二年なのに、もう結婚したい人と出会ったということ。




きっと今日朝食や家事をしたのは、私の機嫌とりに決まってる。




そもそも女性の結婚できる年齢は16歳から。
人生の三分の一も生きていない子がすぐ結婚なんてダメ!




これからもっと素敵な人に巡り合うかもしれないのに!




結婚をこんなにも急かすって……もしかして……




視線が嘉子のお腹にいく。




「…嘉子……あなたもしかして…そのお腹に新しい命が……!?」




俗に言う"出来ちゃった"というやつ。




ドラマとかでは10代で出産することもあるけど、14歳は若すぎる。




「「……………」」




嘉子と夕里が瞬きしながら見つめ合ってるけど、今はそんなのどうでもいい。




私は下ろして欲しいけど、でも孫の顔が見たくもあるし中絶はかなりの精神的ダメージが大きいし……




一体どうしたら………




「「……ブフッ!」」