「…え、なに……?」




『今日は私とお父さんが朝食とか洗濯とかするからお母さんはゆっくり寝てて!』って嘉子が言うから、お言葉に甘えてアラームを仕掛けずに就寝。




高校生の時からアラームを仕掛けないといつまでも寝ていた私は、案の定お昼頃に起床。




夕里と一緒の寝室を欠伸をしながら出て、リビングに入ると驚く光景がそこにあった。




リビングにはさすが親子と言いたくなるほど似た笑顔を浮かべる、夕里と嘉子。




そして食事を食べるテーブルに開いて置かれていたのは、たくさんの雑誌。




眠い目を擦りながら雑誌の中を見るとそこに書かれていたのは、




「…happy……wedding……?」




雑誌に大きく書かれた文字をなんとなく読んでみる。
でもすぐに違和感を感じる。




……ん?ウエディング?




雑誌には新郎新婦が笑い合ってる写真や、新婦のドレスが載っていた。




「…え!?結婚式!?」




まだ覚醒していない脳が、一気に覚醒した。




テーブル一面に広げられた雑誌は、全て結婚情報誌だった。




何!?なんで結婚式の雑誌がこんなにあるの!?




ふと嘉子を見る。
嘉子は少し頬を赤くしてはにかんでいた。




え、まさか………
私は嘉子に近寄り、嘉子の肩をガシッと掴んだ。