逆上せそうになるくらいに甘い時間を過ごしたお風呂ともお別れをした。




髪を互いに乾かし合って、また歯磨きをやり合ってあとは寝るだけ。




もしかして今日は一緒に寝るとか?




なんて思ってたけど。




「…じゃあ、李。おやすみ」




夕里は私の瞼にキスを落として、部屋に入っていった。




あれ、一緒には寝ないんだ。




なんか私だけこんなこと考えてて、一緒に寝たいみたい。




でも寂しいのは事実。




なんだかまだ一緒にいたいって思っちゃう。




私は恐る恐る夕里の部屋のドアをノックした。




「……李?どうしたの?」




ベッドに寝転がっていた夕里が体を起こして、こっちを見てきた。




一緒に寝たいって素直に言えればいいのに。




「…ひ、日付が変わるまで、夕里の誕生日だから……その、一緒にいてあげる」