俺らは初授業のときと同様、授業に遅刻して、先生に怒られて、今、終礼だ。

「なんだかんだいって、そういう巡りあわせなのかもな」

増崎が急にクソまじめな話をしてきた。

「・・・そういう巡りあわせって?」

「いやあ、ほら、前もこうして怒られて、喧嘩して仲直りして、仲直りのしるしに二人で爽快プレーw・・・」

「ストーーーーーーーーーーーーーーップ!!」

ごめんなさい全然真面目じゃなかったです!!

「お前の記憶力どうなってんの!?勝手にモーソー記憶の中に書き込んで俺を被害者にしないでくれる!?」

俺がぜぇぜぇと息を切らしながら誤解を招く言い方を取り消すと、

「書き込んでる・・・?かきこんでる・・・掻きこんでる・・・掻き混ぜる・・・・・・はっ!!俊君!!あなた、そんなにいやらしかったの!?
ならば俺もそれに乗ろう!かき回しちゃラメェ~!」

・・・はっは~んそうか、今ここで分かったよ。こんな感じで記憶書き込んでたんだな。