そう思い直した俺は、

「わりぃ。じゃ、さっさと移動しようぜ。増崎のせいで結構時間喰っちまったからな。」

「ええ！？俺のせいかよ！！お前だってさっきすれ違ったーとか言ってたじゃんかよ！！」

「何！？第一お前が後ろからつけてこなければこんなことには・・・」

さっそく口喧嘩を始めた俺らは、そのとき気づかなかった。

あと5秒でチャイムが鳴るということを・・・


「全く・・・お前のせいだからな。」

「また俺のせい！！」

「だって事実だし・・・」