「何をぶつくさ言ってるんだ?俊?」

「うわっ!!?」(ズテーン)

ずっと自分の中に閉じこもって考え事をしていた俺は、増崎に呼ばれてなんとも滑稽なオーバーリアクションをしてしまった。・・・椅子から落ちました。

「はっはっはー!今のリアクション、なかなか良かったぞーw
俊もお笑い目指したらいいのに~きっと可笑しいぞw」

ははっw増崎もきっと将来今のまま変わらなければ、きっとおかしいぞーw涙
が出るくらいおかしいぞーw・・・違う意味で。

「ところで増崎。なんでみんな教室にいないんだ?」

俺が自分の中に閉じこもる前、そう、それは確か休み時間。

ガヤガヤとにぎやかな教室の中、俺は考えることに専念していた覚えがある。
なのに今はこれだ。

誰もいやしない。