「咲・・・・・・」

「それで、あたしはお前の見舞いに行ったんだ。
けど、お前はまだ意識が戻ってなかったんだ。
それであたしはあんたの母さんに頼んだんだ。
俊君にごめんなさいって伝えてください』ってな。
その後、あたし泣いたんだぜ?
お前を事故に遭わせちまうし、あれっきり来ないしで・・・・・・。
で、今度会ったときには、お前を守れるくらいに強くなろうと思ったんだ。
虐待にも屈しないよ。って、その体見せながら言いたかった。
それがまさか、あたしの虐待の場面見て忘れたんじゃなくて、事故だったとはな。」

咲も自分の推理が外れて笑った。

ああ・・・この笑顔だ。

前の咲とは違う。

俺が本当に求めてた、この笑顔・・・・・・。


「ちょ・・・!!泣くな!バカ!!
泣くなら離れてから泣け!!!服が濡れる!!!
あと・・・・・・」

咲は優をちらりと見ると、

「・・・お前って、ほんと、モテるよな・・・
まわりからも、・・・しからも・・・」(ボソ・・・

「・・・え?咲、今なんて・・・」

「俊ーーーーーーーーーーーーーー!!
バカバカバカバカバカ!!!
なんでいつも私じゃなくてほかの子と仲良くすんのよ!
アホ!鈍感!!サイテー男!!」