「なんか不思議な事言ってたわねえ・・・
『俊君にごめんなさいって伝えてください』って・・・。
そのまま帰っちゃったけど・・・・・・」

今、はっきりした。

俺のこの感覚・・・。

なんとなくしか残っていないが、はっきりとした記憶・・・。

咲が体を鍛えてる理由・・・。

そうか・・・そういう事かよ、咲・・・・・・。

俺は気づくと走り出していた。

「俊!?」

母さんの呼ぶ声にも反応せず・・・

俺は“あいつ”・・・咲がいるところへ走った・・・