「母さんトイレ行きたいんだけど・・・・・・場所教えてくれない?」

「え?俺場所知らねぇけど・・・・・・」

「じゃあついてきて。」

母さんはガシッと俺の腕を掴むと、

「じゃあ、ちょっと行ってくるわね」

と言って俺をどこか彼方へ連行した。

「俺も食べたいんだけどおおおおおおおぉぉぉぉ!?」


俺と母さんは、外のベンチに座った。

「(暑いなぁ~・・・)」

俺がそんなことを考えながら、ちらりと母さんの方を見ると、
母さんはどこか遠くを見つめてるような目をしながら、話し出した。