―――あれから約8年が過ぎた。

“ずっと親友”という言葉を交わしあったあいつらは元気にしているだろうか?

小2の時に、この生まれ育った街から離れて、他学へ転校した。

そこでも十分楽しかったのだが、どうしても“あいつら”のことが忘れられずに、
地元の高校を受け、今、ここ、受けた高校の前に立っている。

入学式が終わり、HRが終わり、寮生活の俺は寮に届いた荷物をさっさと片付けた。

―――あいつらと会える場所・・・

俺は、パッと思いついた場所へ走って行った。