ちょう普通だったミンナが変わってしまいました。

人だかりが少なくなった今、蓮がとてつもなくすさまじい拒否反応を起こしている。

「俺帰るからーーーーー!!はーなーせぇーーーーーーーーーー!!」

じたばたする蓮を増崎が逃がさない。

「まあまあ。俺の心の傷を癒せるのは俺だけなんだ。少し遊んでくれよ」

「だから嫌だってば!早くしないとあいつが・・・・・・・・・ひっ!!」

蓮がこの世の終わりみたいな目で見た先にいた人物は・・・

さっきの聖架さんだった。

彼はコツコツと、革靴をならせながらこっちに向かってきた。