結局みんな咲と遊ぶという事で今日のところは解散した。

俺は寮に帰るなり、さっそく咲に今の状況を伝える。

「『みんないいってさ。土曜日楽しみにしてるぞ』・・・っと」

俺がそうメールを送信すると、流明が風呂からあがってきた。

「俊、気持ちよかったぞ」

「そうか。よかったな。さ~て、俺も風呂入るかな~」

と言って、立ち上がった瞬間・・・


流明が俺の胸に飛び込んできた。

「・・・流明・・・・・・?」

「俊・・・・・・。流明が変わっても・・・嫌いにならない?」

「・・・?」

「流明が・・・みんなみたいになっても・・・・・・」

俺には彼女が何を訴え、何を望んでいるのか全く分からなかった。

・・・いや、わかろうとしなかった。

「ああ。流明は流明だろ?」

俺がそう言うと、流明はにこりと笑い、

「・・・お母さんが、土曜日、帰ってこいだって」