「俊!!大丈夫か!?」

流明の必死の呼びかけで俺は目覚めた。

・・・おかしいな。倒れてるはずなのに、地面に寝かされてそのまま放置だぞこれ・・・。

そう思って俺が辺りを見回すと、そこにはいまだに怒っているみんなの顔が。

ああ。そうか、俺、みんなを怒らせてたんだっけ・・・

いや・・・でもこれはさすがに・・・・・・。

「俊?少しは頭冷やしたか?」

増崎が手を差し伸べながらそう言った。

そんな優しいことしてくれるんなら、倒れてるときもしてよ・・・

「いや・・・頭冷やすほどの事でもないと思うが・・・・・・」

「しゅ~ん~?」

「はい!!冷やしました!!すみません!!!」

俺は手をボキボキ鳴らしている優を前に土下座するしかなかった。