「母さん!!ちゃんと教えてくれよ!!
なんで俺は・・・
あ!?ちょっと!!切るなバカ野郎!!!」

俺が電話の向こう側に対して怒っていると、流明が壁の陰に隠れて震えていた。

「俊・・・?一体どうしたんだ・・・?
どうしてそんなに怒っている・・・・・・?」

仕草が可愛らしい我が妹に俺は笑顔を見せる。

「大丈夫。お前には関係ない。」

「・・・俊・・・・・・。
咲ねえちゃんのマネしてるんだろうけど・・・。
今その笑顔だと裏で悪いことして表に知られないように
必死にエスコートしてるヤンキーみたい。」

俺はその言葉でしばらくの間立ち上がることができなかった。