「って言っても、去年まで小学生だったろ?それくらい我慢しろ。」

「今年から中学生だ。」

日本語ってめんどくさい。

「だいたい、みんなお前が小学生に見えるから可愛がるんだよ。中学生だとばらしてみろ。手のひら返されるぞ?」

「別にいい。」

いいのかよ。

「僕は・・・お兄ちゃんにだけ可愛がられていればそれで・・・・・・」

「なんて?僕は?」

「っ///知るか!!俊のバカ!!」

大声で怒鳴りおった。

ただいま社会の授業中の小倉先生がヤンキー面してこっちに来る。

ちくしょー。バカしてくれたなーこの野郎。

小倉先生はうちの学校でも怖いと評判の厳つい先生。

これがどんなことを示しているか・・・考えただけでも恐ろしい。

増崎でさえあ~あみたいな顔してるのに、流明はこの強張った雰囲気に気づかず、まだ大声で怒っている。

そんな彼女に、小倉先生の手が伸びてきて・・・・・・

「たとえ中学生でも、授業を邪魔するやつは許さんぞ」

マジギレだーーー!!

っていうか、人の妹に向かってマジギレとか・・・よくやるわ。

・・・ん?今流明の目が光らなかったか?