「(何やってんだ・・・俺・・・)」

無心に歩き続けて、辿り着いたのは校舎の裏側だった。

そういや、ここで昨日咲の話をして・・・・・・。

俺の頭の中に、昨日の咲の記憶がよみがえった。

『あなたたち、誰ですか?』

その一言しか頭に浮かばない。

俺はあの後どうしたんだっけ・・・?

逃げたのか?叫んだのか?泣き崩れたのか?

いや・・・そのどれでもない。

俺は・・・



“あいつ”に話を合わせた。